イタリア・シエナからパリへ戻り、今回の旅の大きな目的のもうひとつでもあったレストランへ向かった。
パリでも少し外れの閑静なエリアにあるレストラン”L’Auberge du 15”(オーベルジュ・デュ・キャンズ)
http://www.laubergedu15.com/index.php
パリ13区のラ・サンテ通り15番地にあることが名前の由来の”15番地のオーベルジュ”さん。「オーベルジュ」って宿泊型の地方のレストランのことを言うので以前は宿泊もしてたのかな?いまはレストラン。
シックな雰囲気の綺麗な店内。本日のディナー一番乗りなので撮影させてもらっちゃった。
この落着きあるレストラン”L’Auberge du 15”のシェフは日本人の守江慶智さん。
日本人シェフ守江さんが感動のフレンチを味あわせてくれるお店だ。
西洋ニワトコがさわやかな香り漂わす食前酒
「この花は何?この葉っぱは何?」
ビックリさせられる鮮やかなお皿が続く
ワインはお皿に合わせてセレクトしてもらった。
ワインにも精通しているシェフ。
以前、乾杯ご一緒させてもらった時のお互い共通?の好みは「出汁のような」深い風味のあるワイン。
大好きなセレクトの連続に感激。
訪れたのは5月末。まだ肌寒く、日本で言えば「春先」なイメージ。
しかも、滞在中は冷たい雨の続くお天気で少々気分も落ちがちだった。。。
そんな気分を吹き飛ばしてくれるかのように、お皿からは春の香りが「これでもか!」と広がり、目も鼻も口も気分までも満足させてくれる。
集中してる守江シェフ。
「淡々と」そんな言葉がしっくりくる仕事ぶり。
ご縁あって、これまでにも何度か守江シェフの料理をいただいているが、この人のお皿に意味のないものはのらない。ハーブの一片や小さな葉っぱ、花びらの一枚一枚のすべてに役割がある。酸味、塩味、苦味、甘み、旨みなど、自然の持つ味わいがひとつひとつの食材から感じ取れ、さらにそのすべてが絶妙に調和する。
私は料理に精通しているわけではないので、その詳細に関して記述することはできないが、青果物が生まれてくる過程を日常的に見ている立場からいえば、「お皿の中に自然がある」「お皿の中に畑がある」そんな感動をいつも味あわせてもらえる。
この日は、「長い冬を超えて今まさに芽吹きがはじまる」そんな自然の風景を楽しませてもらうことができた。
アート?哲学?自然科学?
そのどれでもあるような、そのどれにも当てはめきれないような、繊細で個性的で説得力のある料理。
私の稚拙な文章力では表現しきれない。。。
結局、メトロ終電まで長居してしまい、ほろ酔いで気持ち良く帰らせてもらった。
翌日、パリを飛び立ち日本へ。
これまでの曇天が嘘のようなビックリするぐらいの良いお天気(^^;
満足感いっぱいで爽快に旅の締めくくりとさせてもらうことができた。
そんな守江シェフの料理を日本で味わえるチャンスがこの8月にあります!
12日は、中目黒の青家さん
http://www.aoya-nakameguro.com/
15、16日は南青山のARTS&SCIENCE
http://www.arts-science.com/food/2015/07/31/supper_club_no021_clown_bar_in_tokyo.html
共に東京ですが、お近くの方ぜひ!
kumaFARMの野菜も出てくるかも♪
Auberge du 15(オーベルジュ・デュ・キャンズ)facebook
https://www.facebook.com/pages/Auberge-du-15/136673286387957